大倭歌聖 柿本人麿の真実

AB&JC PRESS版 米田建築史学 第4弾『柿本人麿の真実』のストーリー展開は前3書と重複して進行しますが、柿本人麿を軸とした和歌の統計的解析、著者オリジナルの「法隆寺関連年表」、「筑紫観世音寺年表」、「源氏物語年表」が倭国の真実を鋭く貴方に納得させます。理系的論述が定説派に与えるインパクトは小さくない筈ですが、恐らく従来通り反応は皆無と思われます。何しろ西岡常一氏が「法隆寺移築説」を認めてしまっていますから。 本書は今までの3書と似た作りですが発行部数が少ないこと、カラー版であるため割高感があります。類書は全くなく、従来の歴史をひっくり返すスリルが味わえます。

仕様
 A5版 縦書き 20行×42字 174ページ
 ハードカバー 1部 3750円(送料を含む)
 米田良三 著 渡辺しょうぞう 編集
 AB&JC PRESS 発行



目 次

まえがき
目次
序として
法隆寺移築論における真偽を中心に

疑問の提示1.
疑問の提示2.
ステップ1.法隆寺関連年表
ステップ2.落書き「六月肺出」、「奈尓波都尓佐久夜己」

第1章 新柿本人麿論
『万葉集』・『古今集』・『新古今集』の解析を通して

1.『万葉集』
2.『古今和歌集』
3.奈良の帝
4.長谷寺
5.巻向、軽の路の新妻
6.司馬達等
7.惨劇「磐井の乱」
8.奇跡の年
9.『信貴山縁起絵巻』
10.乞食の聖
11.延喜帝
12.生誕と没年
13.『新古今和歌集』
14.新柿本人麿論の結論

第2章 小倉百人一首について
真本『新古今集』を踏まえての小論

第3章 632年に何が起こったか
2008年作成の小論

1.史料としての摂関設置略表
2.『源氏物語』の中の観世音寺
3.『和泉式部日記』の真実
4.632年とはどのような年か
5.綏遠の才なし事件
6.『旧唐書』倭国日本伝の〈日本国名関係文〉
7.「日出ずる処の天子」の国書
8.誰でも知っている事件
9.日本人の宝

あとがき 山椒大夫事件を中心に